水を養う水源地域の水田

水を養う水源地域の水田

 ひと時にまとまって降る雨は、緑のダムともいわれる森林にいったん吸収され、湧水となって川に流れ込み、上流の水田で取り入れられた川の水は、ふたたび下流の水田で繰り返し使われていきます。また、水田は稲を実らせるだけでなく、雨水を貯め、少しずつ地面に浸透させて地下水を養う役割も持っています。だからこそ、水を使う私たち自らが水源地域の森や水田を守り、育んでいく必要があるのです。

 水のある風景は私たちの気分をなごませます。流れる水に手を触れ、せせらぐ水の音を耳にすると、いつしか私たちの心は洗われます。

 水はおよそ40 億年前、この地球にあらわれ、生命は35 億年前、水の中で誕生しました。
 水がなければ、植物も動物も育たず、私たちは食物を手にすることができません。
 水がなければ、家も車もつくれず、私たちは生活を送ることができません。
 水がなければ、私たち人類はもちろん、あらゆる生命は存在できません。

 将来を担う新しい子供たちに向けて、安全で良質な水がいつまでも引き継がれていくことを強く願いながら、私たちは農業用水を育んでいきます。

新城市四谷の千枚田